本番が始まる。



五十嵐大介□■海獣の子供　⑤□■

とにかく圧倒的な画力！
最終巻なのに、ほとんど台詞が無い。絵だけでこれほど見せられる作品が他にあるのか。

物語はいよいよ「本番」を迎え、余計な説明はいらねえ。とにかく肌で感じやがれ！な進行。

海での物語、そして宇宙の物語に言葉はいらないよね。


そう、つまり、結局良く解らない感じで終わっちゃうのです。
説明つく事が全てではないので、これで良かったんだとあたしは思います。

後は、各々の心と頭の中で。


アングラードとジムの結末がなんとなーく寂しかったなあという気はしますけど。いつかまたどこかで(短編とか)会えたらいいな。

ま、人間個人の営みなど宇宙規模で見たら大した事ないということか？(それを言うとほとんどの物語はどうしようもなくなるね)

この本を読むととにかく海へ行きたくなる。
夏になると何度も読み返す本です。いい季節に出しましたねえ〜。

同時発売で画集が出てますよ。画力画力画力に酔いしれろ。私も欲しいがまだ手が出ません。。。


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