晴耕雨読。晴れても読む。
楽しむためだけに読んでる輩の読書メモです。




桜庭一樹　□■傷跡□■

タイトルはバイオレンスな話のようですがそうではなく、「傷跡」というのは人の名前。

マイケルジャクソンを下敷きにして書かれたであろう(と、言うかそのもの)男性の死と、そのたった一人の娘(この子が傷跡。母親は不明)について、周囲の様々な人物の視点で描いていくお話。

あたしはマイケルよく知らないのですが、亡くなった後のあの映画は人に連れられて見に行きましたわ。
そしてその程度のあたしが読んでも、「これマイケルじゃね？」って解るくらいなんですから彼の人の知名度・影響力は凄まじいものなんだなと改めて。


桜庭さん黄金パターンの「魅力的な父親と、その娘。母親不在」な話なんですけど、語る視点が変わっていくので「たくさんの真実」が楽しめる。

そんな本です。


↓↓桜庭さんは何冊が読んでますが、中でも好きで、何度も読み返しているものをご紹介します。




□■赤朽葉家の伝説□■

千里眼で製鉄の一族を支えた祖母・炎のように生きたレディースの母・そして現在の私、の、女三代記。

これはかなり好き。
母：毛鞠の爆走話はスピンオフして「製鉄天使」という本になってます(元々はまとめて赤朽葉１冊だったそうですよ)。

ただ、祖母・母が面白すぎただけに、私が残念すぎる。。。。

あらら、って感じで終わる。
現代に神話は必要ないということか…？なんつて。




□■青年のための読書クラブ□■

少女たちよ、異形であれ！

敬虔なるミッション系・お嬢様学園の、「異形」のものたちが集う読書クラブ。
「お嬢様」の枠にハマりきれなかった子、という事ですね。奇麗すぎる子もまた異形。
そんな子たちが暗躍するお話。

醜いこと、汚いことも全て耽美な感じの本です。その雰囲気に浸れる方は気に入ってくれるはず。

ページが薄いので、ぱっと読んじゃうかも。


宜しければ、雨のお供に是非。



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